プロップトレーダー

個人トレーダーがプロップトレーダーを目指す上での最も現実的な方法とは?

こんにちは、Jeff.Naoです。

近年、世界中の個人トレーダーがプロップトレーダーという新しいトレーダーの稼ぎ方に注目しています。プロップトレーダーとは、プロップファームと呼ばれる豊富な資金力を持った会社から資金を委託され、その資金を運用して獲得した利益から報酬を得る事を仕事にする人です。

これは、今まで自己資金で株式、為替、先物等の金融商品をトレードしていた個人トレーダーにとっては全く新しい発想で、自分で資金を用意する事なく、かつ大きな資金を運用して大きなお金を稼げるという非常に魅力的なトレーダーとしての稼ぎ方であると言えます。

プロップファームやプロップトレーダーの仕組みについては、以下で詳しく解説しています。

プロップファームとは?知識と経験を活かせる新しいトレーダーの働き方
こんにちは、Jeff.Naoです。突然ですがあなたは「プロップファーム」という言葉を聞いたことがありますか?私は欧州・日本・中国の金融の世界にずっと身を置いてきましたが、最近よく日本人の経営者からこのプロップファームについて聞かれる事が多い

さて、では個人トレーダーがプロップトレーダーになる為にはどうしたら良いのでしょうか?

2024年2月現在、正直なところ日本ではまだまだプロップファームやプロップトレーダーについての浸透が低く、世界的に見るとかなり乗り遅れてしまっている感は否めません。また、インターネット上でプロップトレーダーについて調べても、日本語だけでたどり着ける様な情報はまだまだ少ないです。

今回は、個人のトレーダーがプロップトレーダーになる為に考えられるいくつかの方法と、その中でも最もベストな方法について説明していきたいと思います。

プロップトレーダーになる主な3つの方法

プロップトレーダーになる方法として一般的に考えられる方法は3つありますので、それぞれ簡単に解説していきたいと思います。

スカウトや紹介によって採用される

プロップファームの歴史は、元々は1980年代から1990年代にアメリカのシカゴの先物取引所のトレーダーから始まったとされており、それなりに古くから存在しています。

そこから徐々に金融業界で認知を広めていきましたが、2008年のリーマンショックをきっかけに、多くのプロップファームが生まれ、彼らと契約するプロップトレーダーが増えていきました。ただ、当時はまだプロップトレーダーになる為のハードルは相当高く、採用も閉鎖的なものでした。

当時のプロップトレーダーになる為の主な方法としては、銀行や証券会社等に勤めていたり、あるいは辞職した優秀なトレーダーやディーラーをプロップファームがスカウトして採用する方法が多かったです。
特にリーマンショック時には欧米の金融規制の影響もあり、優秀であるにも関わらず職を失ってしまったトレーダーやディーラーも急増する事になってしまい、そこに目を付けたプロップファームが積極的にスカウトを行い、優秀なプロップトレーダーを獲得していった背景があります。

現在でもこういったスカウトによる採用は行われていますが、やはり声が掛かるのは銀行や証券会社等に勤めている様なスペックの高い人材であったり、強いコネクションを持った人の紹介であったりと、個人のトレーダーがプロップファームの目に止まりスカウトを受ける事は、よほど自己プロモーションに長けていない限りは難しいと言えます。

求人情報から応募して採用される

もう一つの方法としては、プロップトレーダーの求人を行っている会社に応募して採用される事です。求人情報の良し悪しは判断できかねますが、最近ではネット以上でもチラホラとプロップトレーダーを募集する求人情報は見られる様になりました。

ただ、この方法だと一般的な企業の採用試験を受ける以上に採用されるための難易度は高いです。かなりしっかりとしたポートフォリオやトレード実績のアピールが必要となり、更にはトレーダーとしての実績だけではなく、学歴や職歴等も厳しく評価される事になるでしょう。面接試験等を通す場合は人柄等も判断される事になるでしょう。

また、企業の採用となると、契約内容によってはトレードは日常業務という扱いになり、プロップトレーダーとしての報酬は固定給になってしまうケースもありますので注意が必要です。一般的な社会人より年収が高めだったり、成績が評価される様な賞与は受けられるかもしれませんが、会社に属する事で今までの個人でのトレードと比べての自由度や時間的な拘束など、多くの制限を受ける事になる可能性が高いです。

プロップファームチャレンジに合格する

近年プロップトレーダーを目指す上で最も現実的な方法が、プロップファームが実施するプロップファームチャレンジに合格して運用資金の獲得してプロップトレーダーになるという方法です。

プロップファームチャレンジに合格して資金を獲得する方法とは?
こんにちは、Jeff.Naoです。私は、プロップファームから資金の提供を受けて取引を行うプロップトレーダーこそが近年、新しい個人トレーダーのベストな働き方だと提唱しています。プロップファームやプロップトレーダーについてはしっかりと以下の記事

スカウトの機会も無く、プロップファームの求人で採用される事に高いハードルを感じている多くの個人トレーダーにとっては、このプロップファームチャレンジに合格する方法がプロップトレーダーになるための最も近道であり、私たちがお勧めしている方法です。

その大きな理由として、職歴、学歴、これまでのトレード実績など一切関係なく、誰でも挑戦でき、国籍を問わず世界中のどこからでもプロップファームチャレンジに挑戦する事ができるからです。

情勢が不安視されている一部の国籍の方、地域ではチャレンジ受けられないケースはありますが、多くのチャレンジにおいて日本はこれらの国に該当していません。
また、近年のトレンドでプロップファームチャレンジを実施するプロップファームが急増しており、より多くの選択肢からチャレンジを選ぶ事が出来るになった事もお勧めする理由の一つです。選択肢が増えるという事は、自身の環境に有利なチャレンジを選ぶ事が出来るという事なので、資金を獲得出来る可能性が高くなります。
私たちIFCが主催するプロップトレーダーのコミュニティでも、参加者の9割以上がこのプロップファームチャレンジに合格したプロップトレーダーであったり、あるいは現在進行形でチャレンジの合格を目指しています。

プロップファームチャレンジがベストな選択である理由

この様に、個人のトレーダーがプロップトレーダーになる手段としては、多くの場合はスカウトの目に止まる機会が無かったり、求人による採用試験のハードルも高いという事もあり、最も現実的な方法として、プロップファームが実施するチャレンジに合格する事であると言えます。

そして、現在の環境においては、これは消去法でやむを得ずという訳ではなく、ベストな方法であると私は考えています。その理由はいくつかあります。

初心者にでも資金を獲得出来るチャンスがある

プロップファームチャレンジは、課題に合格出来るレベルのトレードスキルさえあれば、職歴、学歴、これまでのトレード実績を問われません。極端な事を言えば、今までトレードを行った事が無い人でもチャレンジを受ける資格があるという事です。

スカウトや求人によってプロップトレーダーとして採用される為には、それまでに相当な経験や実績を積み上げる必要があり、トレード経験が数か月~1年レベルのトレーダーでは全く相手にされないケースがほとんどです。

そういった意味では、プロップトレーダーをきっかけに、新たに投資の世界を学んでいこうと考えている人にとってもチャンスがありますし、更にはチャレンジに合格すれば数万ドル、数十万ドルの運用資金を手に入にし、一躍投資の世界で活躍する事も夢ではありません。

安定して利益を出せば好きなだけ稼げる

プロップファームでは、基本的に提供資金の運用によって獲得した利益の50%~90%の割合でプロップトレーダーに報酬を出します。この報酬形態は完全歩合制のところが多いので、利益を上げれば上げるだけ報酬額を増やすことが出来ます。

また、既に獲得した資金の運用中でも、更に獲得出来る運用資金が高いチャレンジに挑戦する事もできるので、自身のスキルに合せて運用額も報酬額も増やす事が出来ます。

プロップファームの全てが報酬額を青天井にしている訳ではなく、会社によっては報酬額の上限を設けている所もありますのでご注意ください。

トレードに関するルール以外は基本的に無い

プロップファームチャレンジに合格して資金を獲得した場合、プロップトレーダーはその資金を運用するにあたって一定のトレードルールが課されます。

プロップファーム選びに確認しておきたい、8つのルールやノルマについて
こんにちは、Jeff.Naoです。各プロップファームはプロップトレーダーに対してトレードのルールやノルマを課してきます。それは、プロップファームチャレンジ中はもちろん、チャレンジの課題に合格後して資金を獲得した後でもトレーダーに課されるルー

ただし、基本的にプロップファーム側が課してくるのは、そのトレードルールのみです。要するにトレードルールを守って一定の利益を上げれば、後は好きにしていいよというスタンスです。

スカウトを通じて採用されたり、企業の求人によって採用されたプロップトレーダーの場合、市場に関するレポートの報告や、それに関して自分のトレードに関するレポートの提出等、色々と面倒な報告義務が生じてきます。特に求人で採用されたプロップトレーダーの場合は出社義務等も課される事になるでしょう。

これに対してプロップファームチャレンジで資金を獲得した場合は、課されたトレードルールさえ守っていれば、自身の好きなスタイルで自由にトレードを行う事が出来ます。もちろん出社する様な義務も無ければ、基本的にレポートなども作成する様な事もありません。定められた期間に一定の利益を獲得すれば、何も文句も言われずに報酬を獲得する事が出来ます。

私の周りのプロップトレーダー達も、1日1回、EAのメンテナンスを行った後に稼働させ、あとは自動でプログラムに取引を任せておく様な人や、1か月で2~3日トレードを行ってプロップファームのノルマを達成させ、数百万円の報酬が確定させた後は、翌月の頭までバカンスを楽しんでいる様なひとたちも少なくありません。

チャレンジに合格して報酬を稼ぐ為の条件

プロップファームチャレンジに合格してプロップトレーダーを目指す場合、クリアしなければならない条件は3つです。

チャレンジを受ける為の費用

どのプロップファームチャレンジを選んだとしても、基本的にはチャレンジ費用が掛かります。イメージとしては受験費用の様なものです。

また、このチャレンジ費用は合格した後に委託を受ける金額が大きければ大きいほど高くなる事が一般的です。例えばあるプロップファームでは、200万円の資金を受ける為のチャレンジ費用は2万円程度、2,000万円の委託を受ける為のチャレンジ費用は10万円程度となっています。

最近では1万円程度からチャレンジ出来るプランを提供しているプロップファームもありますので、これから初めてチャレンジに挑戦しよう思っている場合は、まずは少ないチャレンジ費用のものから挑戦してみる事をお勧めします。

上記チャレンジ費用と獲得金額はあくまで目安になりますが、基本的にはどこもこれくらいのチャレンジ費用となっています。あまりにも獲得資金に対してチャレンジ費用が高額であったり、そもそも高額のチャレンジ費用のプランしか用意されていなかったりする場合は、警戒した方が良いでしょう。そのプロップファームの情報をしっかりと調べてみて、悪い口コミ等が多く上がって無いかと確認してみると良いでしょう。

プロップファームの課題に合格する

自分が挑戦するプロップファームのチャレンジを決めたら、あとはそのチャレンジが設定している課題をクリアする事になります。基本的にはプロップファーム側から運用残高が入ったテスト運用の環境が提供され、そこで実際にトレードを行う事になります。

チャレンジの内容をザックリ説明すると以下の様なイメージです。

  1. 指定したの期間内に
  2. 指定した日数以上の取引を行い
  3. 指定した利益率を上げる
  4. その際に指定した損失率以上の損失を出してはならない

各プロップファームでは、取引品目の指定や取引時間帯等の細かなルールを設定している事もありますが、基本的にはこういった枠組みで課題が設定されており、それをクリアできれば晴れて合格となり、運用資金を獲得する事が出来るようになります。

もう少しわかりやすく、上記に具体的な数字を入れて当てはめてみましょう。

  1. 1か月以内に
  2. 5日間以上取引を行い
  3. 5%以上の利益を上げる
  4. その際に資金を10%以上減らしてはならない

仮に100万円の運用資金が入っているテスト環境を提供され、こういったチャレンジの課題が設定されていた場合は、1か月以内に5日間以上トレードする日を作って、資金を105万円にする、且つその間に口座残高が90万円を割らない様な運用をすれば課題のクリアとなります。

この場合は、1か月の期間が設定されていますが、1日1回取引を行ったとして、スムーズに利益を上げられれば最短5日間で課題のクリアをする事が可能です。

プロップファームチャレンジを受ける上で参考したいポイント等を書いた記事がありますので、もしよかったらこちらも読んでみてください。

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獲得した資金を運用して利益を出す

さて、チャレンジに合格した事で運用資金を手に入れた事で、晴れてプロップトレーダーとしてお金を稼いで行く事が出来るようになりました。ただ、あくまでもこの時点ではまだスタートラインであり、プロップトレーダーとしての報酬は1円も手にしていません。

プロップトレーダーは、獲得した資金を運用して利益を出す事で初めて報酬を獲得する事が出来ます。また、運用にはプロップファームから予め課されている一定のルールやノルマが課されており、それに準じた運用を行っていかなければなりません。

これらのノルマをクリア出来なかったり、プロップファームから課されているルールを守らない自分勝手なトレードを行った場合は、せっかく獲得した資金が凍結されてしまったり、最悪はチャレンジからやり直しになってしまうリスクもありますので、十分に注意しましょう。

基本的にはプロップファームチャレンジと同程度、またはやや緩い程度のルールやノルマが課される事になりますので、チャレンジに合格できる程度のスキルがあれば無理難題を押し付けられる事はありません。

獲得した資金を運用して利益を出せれば、プロップトレーダーに対してのリターンは非常に大きいです。基本的には利益の50%~90%の割合がプロップトレーダー側の取り分となる為、例えば1,000万円の資金で月間5%の利益を出して1,050万円にした場合、25万円~45万円がプロップトレーダーとして受け取れる報酬となります。

各プロップファームで更に大きな運用資金を獲得したり、他のチャレンジと並行して運用資金を増やす事も出来るので、5,000万円や1億円レベルといった資金を運用して毎月数百万円の報酬を獲得しているプロップトレーダーは多いです。

プロップファームチャレンジに合格する事で獲得出来る運用資金は大きいので、自己資金でトレードするよりも大きな資金を、個人で資金的なリスクを負う事なく運用出来るというのはプロップトレーダーの大きなメリットだと言えます。

まとめ

いかがでしたか?

今回はプロップトレーダーになる為の主な3つの方法と、その中の1つとして、私が最も推奨するプロップファームチャレンジに合格してプロップトレーダーになる方法について解説させてもらいました。

今後、日本でもプロップトレーダーを目指す個人トレーダーはどんどん増えていく事になると思いますが、まだまだ日本人に基本的な事を伝える為の日本語の情報源が不十分ですので、プロップファームという存在は知っていても踏み切れないという人は多いと思います。

このブログでも、プロップファームに関する様々な情報を整理し、発信していきたいと思います。

また、私たちはIFCという自身のコミュニティを通じて、より多くの個人トレーダーが積極的にプロップファームチャレンジに挑戦し、大きな運用資金を獲得する為のお手伝いが出来るような活動を行っていきたいと思います。是非、この記事を読んでくれたあなたも、私たちのコミュニティに参加してもらえると嬉しいです。

トレーダーの新しい生き方としてのコミュニティを広げていきたいので、参加は無料です。中には有料のサービスの紹介も行っていきますが、勧誘等は一切行っていませんし、参加するだけでメリットがあるようなコミュニティを作っていきたいと思っていますので、是非気軽に参加してもらえればと思います。

 

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